人間の構造─肉体とサトルな層

人間とスピリチュアリティ

人間の構造─肉体とサトルな層

人間の体のさまざまな層

人間とはどんなものか?をその構造を定義するのにもっともわかりやすい例えは、タマネギでしょう。

この大気中に目には見えない強い匂いを放つ野菜は、同心円状の層構造を持ち、人間の体の基本構造をよく象徴しています。

ちなみに、私がここで話している体というのは、肉体の体のことだけではありません。

人間の体という時には、人間のあらゆる形態の体、すなわち目に見えない人間のエネルギーの体も含めて話しています。


人間の体は、徐々密度を下げながらも互いに平行に存在し、その個人の個性を宿す生命の中心の周りに配置されていいます。

これがオーラです。

これらの層の周りには、気分の雲や、最も外側には個人の境界を定義する外皮のようなものが存在します。

東洋と西洋の両方の多くの学派は、人体の密度が減少する順序を厳密に定めています。
その実体をはっきりと感じることのできる物体である肉体、そのすぐ近くにエーテル体、そしてアストラル体、、、といったように。

確かなことは、すべての生物において、個体内のエネルギーの流れを調節する物質性が徐々に失われているということです。

私たちは、肉体が何であり、その境界がどこにあるかは、確実にわかっています。

しかし今、私たちは「肉体というのは人間を構成する形態のただ一つに過ぎず、他のさまざまな要素も人間という存在を形成するのに関与している」ということをあらためて認識しました。

これらの他の体の部分は、それぞれが持つそのサトルな、エネルギー的、振動的な構成に基づいて、順に区別されます。

このようにして、私たちは「異なる名称を持つ様々な体」について語るのです。

肉体


肉体

この観点からさらに「異なる物理的な身体」についても語ってみると、肉体は単に≪物理的≫な物質なのではなく、骨、肉、液体、電気インパルス、感覚器官と非感覚器官、随意機能と非随意機能でできていることがわかります。

サトルな体がそれぞれ区別されるのと同じく、物理的な身体もそれぞれ区別することができます。

しかし、人間の様々なエネルギー的な実在を明確かつ分析的に区別することは、それほど重要なことではありません。

私たちがどのように作られているのかを理解するには、エーテル体、アストラル体、そしてオーラに働きについて知っているだけで十分です。

エーテル体

エーテルは私たちの物理的な構成要素と非物理的な構成要素の間に存在する境界です。

エーテルは物質的な身体を支えるものであり、例えば、ヒーリングのエネルギー効果が物理的な効果へと統合される場所です。
プラーナが特に精製されておらず、したがって個人のより深いレベルで作用するには適さないレベルのときに、プラーナが到着して作用する場所です。

エーテル体は、二つの現実を繋ぐ、真の蝶番のようなものです。

空間的な分布においても、エーテル体は肉体と非常によく似ています。

そこは、幻肢現象の主な発生部位であり、臓器移植の場合に常に注意を払うべき地点です。

以前の臓器のマトリックスがエーテルに残っているため、適切なエーテルの再変換が行われないと、新しい臓器が肉体的な拒絶反応を起こす前にエネルギー的な拒絶反応を起こす危険性があります。

アストラル体

一方、アストラル体とは、感覚や感情の活動、直感や夢の感覚を構成する部分です。

アストラル体は、存在のスピリチュアルな要素、つまり魂、人格、そして意識の状態への架け橋となります。

私たちの内部で、最も複雑な関係が形成され重要な反応が展開されるのは、アストラル体です。

人間のスピリチュアルな部分が始まるのもここなのです。

プラーナの観点から、つまりアストラル界にまで達するほどに精製されたプラーナのレベルから、私たちはここ、アストラル体で、身体、心、そしてスピリット間の重要な対応関係について取り組みます。

なぜなら、私たちの健康、世界、他者、そして自分自身に対する注意のための機械的な基盤ではない純粋な中枢が、アストラル体にあるからです。

生命のオーラ

スピリチュアルヒーラーは、何よりも、生命のオーラについて語ります。

生命のオーラとは、プラーナ、エーテル、アストラルなど、肉体を持つ個人を取り囲み、包み込んでいるエネルギーの輪です。

それは一種のエネルギーの泡のようなもので、皮膚の手前から始まり、私たちの肉体の上、下、周囲を取り囲んでいいます。

誰かの隣に座っているとき、たとえその人に直接触れていなかったとしても、私たちはその人の中にいます。

たった50cm離れた距離で話している時でさえ、私たちのオーラはすでに情報を交換しています。

誰もが一つの環境のようなものであり、つまりオーラという大気と肉体という物質的な堆積物を持つ、惑星なのです。

前述したように、オーラは徐々に精製されたレベルで表現されますが、エーテル体、アストラル体を含めてオーラを全体として捉えるだけでも、プラーナつまり生体エネルギーがどのように機能するかを理解するためには、十分です。

しかし、サトルな解剖学と生理学の定義がもう2つあります。

これらは、エネルギー療法がどのように作用するかを理解する上で直接的な関連性はないとしても、私たち自身の構成をより深く理解するのに役立ちます。

チャクラ(アドナイバ)

様々なエネルギーレベル、様々な身体は、チャクラ(アドナイバ)と呼ばれる中枢によって交差しています。

チャクラは8つあり、7つは脊柱に沿って頭頂部まで配置され、残りの1つは必要に応じて開き、他のチャクラの働きを倍増します。

チャクラは人間の構造内におけるエネルギーの流れを調節し、それぞれがそれ自身のコントロールの中心を司っています。

マイクロライン

さまざまな磁気およびエネルギーの流れのシステムは、血液や神経系が肉体全体に広がるのと同じように(地球全体に広がるシンクロニックラインのように)、最終的に個人全体に広がります。

マイクロラインは、シンクロニックラインと共鳴しています。

中国医学には、伊線と経線について語っている鍼治療があります。
この経絡に働きかけることで、個人内のプラーナの分布を調和させ、バランスを取ることができます。

経絡はあらゆる個人に共通するシステムですが、マイクロラインはより広範であり、個人の出自(起源)、文化的教育、適性などに関連しています。

マイクロラインは、人間の思考を伝えます。

思考

人間はこれらすべてを備えていますが、それでもまだ十分ではありません。

生命とは、その流れにおいて、一つの原型から派生し、惑星と宇宙のバランスの中で、たとえ異なるリズムで動いていたとしても、すべての生き物を結びつける唯一無二の体験なのです。

人間は細胞と思考から成り立っており、地球という生物学的かつマジックな生態系の中で、動物、植物、そして地球物理学的な力と相互作用する細胞であり、思考なのです。

したがって、真の次元とは、これらすべてを意識に持ち込み、他のあらゆる生命体の一部であると感じさせる次元なのです。

人間とは、宇宙の中の小さな存在ではなく、自分が持っていない重要性をでっち上げる必要のある存在(つまり、どんな手段を講じてでも自らの通過の痕跡を残そうとする汚染者)ではなく、むしろ宇宙の中で偉大な存在であり、他のあらゆる生命体の経験によって自らを豊かにすることができる存在なのです。

それについて、統合し、理解することなのです。