セラピー/治療

健康と病気

セラピー/治療

回復のプロセスと時間

すべての生命プロセスには、それぞれ固有の速度というものがあります。

たとえ進行中の病状を改善しようとする試みであっても、生命のプロセスの速度を変えることは、本質的に病的な行為です。

もちろん、非常時には、緊急な手段が必要となることもありますが、それはその時に限ります。

プラノテラピーは、予防医学の中でも特に重要な位置を占めています。
なぜなら、今日、真の奇跡は病気を治すことではなく、健康を維持することにあるからです。

今日のような社会環境において、健康な状態であることこそが真の奇跡なのです。

病気を治療することは比較的容易であり、症状を取り除くことはさらに容易です。

しかし、病気について考え、理解するには、それなりに広範囲な状況と時間軸を考慮して、見ていく必要があります。

新たに生じた症例については、たとえそれが最近の問題に関わるものであったとしても、少なくとも発症前までの過去1年間を検証することが適切です。

なぜなら、個人のバイオリズム、個人が発達させる年間リズムは、少なくとも 1 年間にわたって現れてくるからです。

この考え方は医学界でも共有されており、医学では、患者の人生のはるか昔に遡る生理学的、生物学的リズムの中に、特定の症候群の兆候を探します。

症状が長期間再発しないことは、診断上の意味合いだけでなく、健康が回復したことを確認する唯一の方法としても重要です。

私たちはその人の全体的な状態の調和のとれた変容を目指し、エネルギーを用いて、身体的、精神的、そして社会的な、患者のあらゆる自然なプロセスをサポートします。

繰り返しますが、私たちは一般的に病気とは、思考が狭まり、思考の明晰さが失われることだと定義しており、病気のプロセスは日常生活を妨げるものであると考えています。

健康回復のプロセスとは、「人生、人間関係、仕事、そして個人のあらゆる可能性において、自分自身を完全に表現する機会を与えるプロセス」であり、それは当然ながら個々の特性と密接に結びついています。

癒し/治癒とはこの「プロセスそのもの」であり、このプロセスには「生命そのものと調和した固有の時間」があります。

一部のヒーラーは、(早く治そうとして)この時間、タイムスケールを変えようとしますが、私たちの学校ではこのタイムスケールを変えることを過剰な操作とみなしています。

治癒においては、病気が顕在化するまでにかかった時間を尊重しなければならないのです。